FXでメンタル崩壊した61歳男性📉老後資金を増やすつもりが損切りの連続で“自分が壊れた”

FXで人生終わった

今回は、老後資金を自力で増やしたいとFXを始めたものの、損切りの繰り返しでメンタルが崩れ、
最終的に“自分なんて”と自己否定に苦しむようになってしまった61歳の男性・安藤克己さん(仮名)の体験をお届けします🧓

資産を増やすつもりで始めたFXが、いつの間にか「自信」を削り「不安」を育てていく
そんな苦しいサイクルの中でもがいた半年間──

今だから語れる心の揺れと、投資の怖さを赤裸々に話していただきました📘

きっかけは「老後の生活費があと2万円足りない」という現実でした

──まず、FXを始めた背景から教えて下さい

安藤さん:「定年を迎えたあとも、多少の貯金はあったんです。
でも“これだけで生きていけるか”って考えたとき、正直怖くなって。
年金の見込み額を計算したら、毎月あと2万円くらい必要だって分かったんですね。
それで、何か在宅でできるものはないかと調べていくうちに“FX”ってワードに出会いました📱」

──投資の経験はあったんでしょうか?

安藤さん:「全くなかったです。株も投信もやったことなかったです。
でも“スマホ1つでできる”とか“初心者でも1日1万円”とか、広告や動画を見てるうちに
“自分でもやれるかもしれない”って思ってしまったんです」

最初はちょっと勝てて、「これはいけるかも」と思ったんですけど…

──FXの始めたての頃、調子はどうでしたか?

安藤さん:「最初の1週間は、ちょこちょこプラスでした。
5000円、7000円と利益が出て、“これなら月に2〜3万はいけるな”って思ったんです
当時はドル円メインで、チャートもあまり見ずに感覚でやってたんですが。
それが逆にハマってたんでしょうね😅」

──そこから崩れていったのはいつ頃でしょう?

安藤さん:「2週間目に入って、1万円の損が出た日がありました。
それを取り返したくて、少しロットを上げてやったらまた負けて。
1日で3万円以上マイナスになって、“ああ、自分は何をやってるんだ”って急に自分を責めてしまって」

損切りするたびに「お前には無理だ」って、頭の中で誰かが言うようになって…

──損切りのとき、どんな感情になっていたんですか?

安藤さん:「金額だけじゃないんですよ。問題は。
ポジションを持って、含み損が出て、損切りした瞬間に“自分の判断はまた間違ってた”って思うわけです。
それを毎日のように繰り返してると、“あ、自分って本当にダメなんだな”っていう気持ちが強くなってきて。
やがて“FXの問題”じゃなくて“自分の存在そのもの”の問題になっていくんですよね😔」

──それでも、やめようとは思いませんでしたか?

安藤さん:「思いました。でも、損した分を取り戻さないとって気持ちが勝ってました。
“FXやめたら、このお金は本当に失ったままだ”って思うと、やめられなかったんです。
それに、もしFXで結果が出れば“自分にはまだ価値がある”って思える気がしてたんです」。

エントリーするときも決済するときも、不安と後悔が常に横にいた感じでした

──取引中、どんなふうに心が動いてましたか?

安藤さん:「もうね、ずっと怖かったです
“今エントリーしたら逆に動くかもしれない”ってビクビクして。
決済しても“ああ、待ってればもっと伸びてたじゃないか”って後悔ばっかり。
利益が出ても素直に喜べない。損が出たら自分を殴りたくなるくらい落ち込む。
精神が上下しすぎて、眠れない夜が増えていきました📉」

家族にも言えず、深夜のチャートと自分だけの“孤独な戦い”が続いた

──誰かに相談したことは?

安藤さん:「家族には言えなかったです。
“投資をやってる”とすら言ってませんでした。“失敗してたらどうするの”って言われるのが怖くて。
深夜にチャートを見ながら、一人で不安と戦ってました。画面を見てるのに、心はずっと内側と向き合ってる感じでしたね」

──その生活は、どれくらい続いたんですか?

安藤さん:「半年近くです。毎晩チャートを開いて、エントリーして、損切って、落ち込んで。
朝になったら“今日はやらないでおこう”って思うんですけど、夜になるとまた手が動いて
負けた日の後悔はずっと尾を引いてました。“自分は一体、何をしてるんだろう”って」

自分を取り戻したのは、“やめる”って決断をした日だった

──やめたのは、どういうきっかけだったんですか?

安藤さん:「ある日、トータルの取引履歴を振り返ってみたんですよ。
確かに大きく負けてたけど、それ以上に“感情が壊れてる”って気づいたんです。
その日のメモには、“自分が嫌い”って書いてあって、これはおかしいと気づいて。
“お金を増やすために始めたのに、自分を減らしてどうする”ってようやく冷静になれました😌」

まとめ|FXは「お金」だけでなく「心」も削られる世界だった

安藤さんの体験は、FXが“利益”や“勝率”の話だけで済まされない世界であることを痛いほどリアルに教えてくれます。

「損切りしてたのはお金じゃなくて、自分への信頼でした」

“向いてる・向いてない”の前に、自分の心が持つかどうか。

その視点を持たずに始めたFXは、いつの間にか自信と自己評価を根こそぎ持っていく場合があります。

老後資金を増やしたいという思いが

「稼げなかったら、自分には価値がない」

と思わせるところまでいく前に
一度、心の余白を確認してみて下さい📘

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