【FXで400万円を溶かした36歳男性💥】取り返そうとしてロットを上げ続けた先にあった“心の崩壊”

FXで人生終わった

今回はFXトレードで400万円を失い、メンタルバランスを崩してしまった黒川和明さん(仮名・36歳/当時会社員)の体験談をご紹介します🧠

副業ブームや“個人で稼ぐ時代”の空気感の中、「自分もやらなきゃ」と焦りからFXを始めたという黒川さん。

最初は数万円の損失だったのが、気づけばロットが倍々に膨れ、半年で資金はゼロに。

その過程で何が起きていたのか、なぜ途中でやめられなかったのか、そしてどうやって今の自分を取り戻したのか──

同じようにFXで悩む人に届いてほしいと、ありのままを語って下さいました📩

「会社がしんどくて…」副業のつもりでFXを始めたのがきっかけでした

──黒川さん、FXを始めた最初の理由から教えて下さい

黒川さん:「正直言って、会社に行くのがキツかったんです。人間関係とかじゃなく、毎日がルーティンで“この先ずっとこうなのか”って思ったら気が滅入ってしまって😓
そんなときにYouTubeで“FXで副収入”みたいな動画が流れてきて、あぁこういう世界もあるんだって。
お金に余裕があるわけじゃなかったけど、手元にボーナスで貯めた70万くらいがあったので、それを元に始めてみたんです」

──当時、何か参考にしていた情報源は?

黒川さん:「SNSとYouTubeですね。“勝ち組トレーダーの手法公開”とか“初心者でも月収100万円”みたいなのばっかり見てました。
今思えば、失敗談なんて一切見てなかったんですよね。“自分は負けない”って思い込んでました💦」

最初に数万勝てて「自分には向いてる」と思い込んだんです

──初期のトレードの調子はどうでしたか?

黒川さん:「たまたまドル円が上昇相場で、買いポジションを取ってたら、ほんとに簡単に5万円くらい増えたんですよ。
“あれ、FXってこんなに簡単なんだ”って思いましたね。それで気が大きくなって、“資金増やしたらもっと稼げる”と感じてしまったんです💰」

──そこでロットを上げたんですね

黒川さん:「はい。1ロットでやってたのを2ロット、3ロットと増やしていきました。
でも相場って当然ずっと同じ方向に動かないじゃないですか。下がり始めたときに損切りできずに“戻るだろう”って耐えたら、ズルズル損失が広がっていきました」

「今度こそ戻す」…損切りできずロットだけが増えていった

──その後はどうなっていきましたか?

黒川さん:「負けた次のトレードで“倍にして取り戻そう”って思うようになって、ロットをどんどん上げていきました。
10万円の損を20万円で取り返そうとする。で、20万円負けたら次は40万円賭ける…みたいな感じで📉
冷静に考えればおかしいのに、“今やめたら全部ムダになる”って思い込んでましたね」

──損切りは難しかったですか?

黒川さん:「無理でした。損切り=負けを認めるって感覚があって、“いつか戻る”って言い聞かせて。
チャートを朝まで眺める日もありました。“ロスカットされる夢”とか見て寝汗かいて、もう正常な判断なんてできてなかったと思います」

日常生活にも異変が…会社ではミス連発、家では会話がなくなった

──生活への影響も出てきたんですね?

黒川さん:「出てましたね。会社の会議中でも“今ユーロ円どうなってるかな”ってソワソワしてて、集中できないんです。
朝も夜中までチャート見てて寝不足、昼食も喉通らなくなって…顔色ヤバかったみたいで、上司に“休め”って言われました」

──ご家族には何か言われましたか?

黒川さん:「妻にはFXやってること隠してたんですけど、ある日“なんか通帳の金額おかしくない?”って言われて。
詰められて、とうとう“全部やっちゃった”って打ち明けました。400万の損失聞いたときの妻の顔、今でも忘れられません😔
“どうしてそんなことに…”って泣かれて、自分のやったことの重さが一気にのしかかってきました」

鬱と診断されたあの日、自分の人生に「ゲームオーバー」の文字が浮かんだ気がしました

──その後、メンタルの状態はどうなっていきましたか?

黒川さん:「食欲がなくて体重が7キロ落ちました。朝起きた瞬間から胸が苦しくて、涙も出ないんです。
心療内科に行ったら“軽度のうつ状態ですね”って言われて、“ああ、自分って本当に壊れたんだな”って感じました。
別に借金したわけじゃないのに、心は完全に折れてました🧠」

今思えば「ロットを上げる=自分を追い詰める行為」でした

──冷静に振り返って、何がいけなかったと思いますか?

黒川さん:「たくさんあるんですけど、一番は“負けを認める勇気がなかった”ことですね。
負けたのに、そこから取り返そうとするのって“もう一回自分を傷つける”ような行為なんですよ。
ロットを上げたとき、“これで勝てなきゃ終わる”ってわかってたのに、それでもやめられなかったのが怖かったです」

まとめ|FXで負けることはある。でも自分を壊してまでやる意味はない

黒川さんの話から見えてくるのは、FXそのものより“それにのめり込んでいく自分”が一番の敵だったという現実です。

SNSやネット上では語られにくい、リアルな負け組の記録。そこにこそ、学ぶべきポイントがあるのかもしれません。

「勝ちたい気持ちが強すぎて、自分の声を無視してました。気づいたら、心が消えてた感じです」

もし今、あなたがFXで損失を抱えて苦しんでいるなら、まずはチャートじゃなく自分の心の状態を見つめて下さい。

稼ぐよりも守る。

戻すよりも止まる。

それができなかった先にあった現実を、黒川さんは静かに語ってくれました📘

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