FXでロスカットされた62歳男性📉外貨預金感覚で始めた翌朝に全財産が消えた理由とは?

FXで人生終わった

今回は、定年後に「外貨預金の延長」のつもりでFXを始めた高橋昭彦さん(仮名・62歳)が、ロスカットの仕組みを理解しないまま取引を続け、一晩で大損してしまった体験をお聞きしました🧓

外貨建てなら利息もつくし、預けておくだけでプラスになる──そんなイメージを抱いていたという高橋さん。

けれどFXは“預金”ではなく、秒単位でお金が変動する“投資”である現実に気づいたとき、すでに取り返しのつかない状況になっていたそうです。

その日の夜、そして翌朝に起きたこととは何だったのか。

定年後の資産運用を考える多くの人に知ってほしい“油断の代償”を語っていただきました📘

FXは外貨預金とほとんど同じだと…本気で思ってました

──最初にFXを始めたきっかけから伺ってもいいでしょうか?

高橋さん:「実はね、銀行の外貨預金ってありますよね。あれを昔からやってまして、
“外貨で持ってれば円安になったときに得する”って感覚が身についてたんですよ。
それでたまたまネットで“FXならスワップポイントも高くて、資金効率もいい”って見たんです。
“ああ、これ外貨預金の進化版か”くらいの気持ちで、全然深く考えずに始めてしまいました😓」

──FXがどういう仕組みかは把握されてましたか?

高橋さん:「いえ、それが……本当に何も理解してませんでした。
“レバレッジ25倍”って書いてあるの見て、“ああ、預けるお金が少なくて済むのかな”くらいの認識で。
まさか“損するスピード”まで25倍になるとは思ってませんでした」

「夜に値動きなんて起きるの?」って正直、思ってました

──最初の取引はどんな感じだったんですか?

高橋さん:「最初はドル円の買い注文を入れて、スワップ狙いで放置してました。
“買ったらしばらく寝かせておけばいい”と思ってたんですよ。
実際、最初の1週間はちょっとプラスになったり、数百円のマイナスになったり程度だったので、“やっぱり外貨預金と変わらないな”って😅」

──夜間の相場変動とかは意識してましたか?

高橋さん:「まったくしてなかったです。ニュースなんて見てませんでしたし、
“どうせ夜は動かないでしょ”って決めつけてたんですよね。
今考えると“無知って怖い”ってこういうことなんだなって思います」

ロスカットのメール通知が来た朝、全部が終わってました

──転機になったのはどんな出来事でしたか?

高橋さん:「ある朝ですね。5時過ぎにスマホが“ピンポン”って鳴って、“証券会社からのお知らせ”とだけ表示されてて。
開いたら“ロスカット執行のお知らせ”って書いてあったんです📩
その時点で証拠金維持率とか、ロスカット水準とか、何ひとつ分かってなかったです
で、口座を開いたら……残高が数千円になってて、顔面真っ青になりました」

──どのくらいの損失だったんですか?

高橋さん:「その日だけで、およそ360万円が消えてました。
“冗談でしょ?”って3回くらい画面更新して、でも何も変わらなくて。
パソコンの前で、ただただ固まってました。時間だけが過ぎてく感覚で……今思い出しても鳥肌立ちます」

「なんで教えてくれなかったんだ」と誰かのせいにしたくなった

──そのときの感情を正直に教えていただけますか?

高橋さん:「怒りですよね、まず。“なんでこんな大事なことを誰も教えてくれなかったんだ”って。
証券会社のサイトを隅々まで読み返しましたけど、たしかに書いてあるんですよ。“ロスカットの仕組みについて”って。
でも当時は読み飛ばしてたし、“自分には関係ない”って思い込んでたんでしょうね😢
家族にも言えなかったです。“投資で失敗した”ってだけで叱られるのが目に見えてたので」

外でATMを見つめながら、現実逃避してました

──その後、ご自身の気持ちはどう整理されていったんですか?

高橋さん:「整理できなかったです。
家の近くのコンビニATMに立ち寄ったとき、手が震えて操作ができなくて。
その場でずっと座り込んで、通帳を見ながら、“なんでこんなことになったんだろう”って繰り返してました」

──誰かに相談したりは?

高橋さん:「いえ、誰にも言えませんでした。
SNSに同じような体験を書いてる人がいて、共感はできたけど、
“こうならないために勉強すべきだった”って自分でも思いました。
本当にね……“無知は罪”って言葉があるじゃないですか。まさにそれを体で体験した感じです」

FXって、知らずに始めたら“金融商品”じゃなくて“事故”なんですよ

──今、振り返って思うことはありますか?

高橋さん:「FXって仕組み自体は素晴らしいと思うんですよ。
でも知らないまま始めると、もはや金融商品じゃなくて“刃物”ですね🔪
“放置しておけばそのうちプラス”なんて幻想です。
買った瞬間から時間もお金もリスクも動いてるわけで、それを知らないまま使っちゃいけないもんなんです」

まとめ|外貨預金とは違う“動くお金”を扱ってる自覚が必要でした

高橋さんの話から見えてくるのは、「似ているようでまったく違う金融商品」を
“イメージだけ”で判断したときに起こる破綻のリアルでした。

「預けたお金が“あるはず”って思ってた。でも朝見たら、なかったんです」

ロスカットも証拠金維持率も、“始める前”に知るべき内容です。

勉強してから始めるか、始めないかを決めるべきで、“やってみながら覚える”では間に合わない世界だと改めて実感しました。

特に定年後の大切なお金を扱うなら、なおさら「守る」視点を忘れずにいて下さい📉

タイトルとURLをコピーしました