【63歳男性がFXで破産寸前💥】年金受給前の資産運用が“3ヶ月で崩壊”した理由とは?

FXで人生終わった

今回は、63歳の島田正隆さん(仮名)が「年金受給までの生活費を少し増やしたい」という思いからFXを始め、たった3ヶ月で貯金がゼロになった体験をお届けします📘

定年退職後、生活費のやりくりに漠然とした不安を感じていた島田さん。

周囲の人には言えなかった焦りや、“資産運用でなんとかなる”という淡い期待。

そして、気づいたら誰にも相談できないまま、お金も気持ちも失っていたという現実──

今回はそんな体験を、島田さんご本人の言葉で語っていただきました🗣️

「月10万でも増えたら楽になる」そんな軽い気持ちだった

──最初にFXを始めようと思ったきっかけは何でしたか?

島田さん:「退職してすぐ、年金の支給が始まるまで3ヶ月ほど空白があったんです。
その間、まとまった収入はなくて、預金を少しずつ崩すしかなかったんですが、それが妙に不安で…。
『月に10万円くらい増やせればちょっと楽になる』って軽く考えてたんですよね😅」

──投資経験はあったんでしょうか?

島田さん:「昔、証券会社でNISAをちょっとかじった程度で、FXは完全に初めてでした。
でもスマホで広告を見ると、“誰でもできる”“スマホ1台で副収入”って言葉がたくさん出てくるじゃないですか。
自分にもできそうだと思ってしまったんです。今思えば完全に判断ミスでした」

最初の数千円の利益で「これならやっていける」と錯覚した

──最初のトレードはどうでしたか?

島田さん:「1ロットくらいで様子を見てやってたんですが、初日はプラス2,000円くらいで終われたんです。
そのあとも何回かやって、利益が出ると“よし、いける”って勘違いしてましたね。
特に誰かに教わったわけでもなく、YouTubeで“この通貨ペアが狙い目”みたいな動画を参考にしてた程度でした📱」

──それでも怖さはなかったんですか?

島田さん:「正直言って、リスクって何なのかもよく分かってなかったです。
“ロスカット”って言葉を聞いたことがあっても、“まあそんなに下がらんやろ”と楽観してました。
自分の経験値よりも、SNSで見た“成功者の声”ばかり信じてしまったのが失敗でした」

一気にマイナス10万円を食らった瞬間、全てが崩れていった

──何がきっかけで貯金が一気に減り始めたんですか?

島田さん:「ある日、ドル円が急に下落したんですよ。理由はアメリカの指標発表だったらしいんですけど、その日は見てなくて。
マイナス3万円くらいまでいって“これは戻るだろう”って思って待ってたら、どんどん下がっていって。
そのうちロスカットされて、気づいたら10万円が消えてました。ほんと、何が起きたのか分かりませんでした😨」

──そこから取り返そうと?

島田さん:「そうなんです。“このままでは終われない”って思って、今度はポジションを増やしてナンピンしたんですよね。
でも相場って、そういうときほど逆に行くんですよ。含み損が広がってるのにロット数だけ増やして。
“戻るまで我慢だ”って握ってたら、再びロスカットで20万円消えました」

3ヶ月で80万円が消えたあとは、ATMの前で立ち尽くしてました

──結果的にいくら失ったんでしょうか?

島田さん:「退職後に残しておいた生活費が80万円あったんですが、それが全部なくなりました。
1月に始めて、3月末には口座残高がゼロになって、通帳見たとき、唖然としました😵
なんでこうなったんだって思っても、理由が説明できないんですよ。自分が全部やったことなのに、現実感がなかったです」

──誰かに相談されたんですか?

島田さん:「言えなかったですね。妻にも“ネットバンクに入れてあるだけ”ってごまかしてました。
お金がなくなってからの方がむしろ怖くて、何も考えられませんでした。
ATMの前で“引き出せる金額がない”って表示が出て、やっと“終わったんだな”って理解した感じです」

家計が破綻寸前だったのに、誰にも言えないまま時間だけが過ぎた

──日常生活には支障が出ましたか?

島田さん:「もちろんです。買い物でも“今日は冷凍うどんだけで済まそう”とか。
おかずを一品減らして、日用品はまとめ買いしないとか、細かく削りました。
でも妻には“生活費足りてる?”って聞かれても“うん”ってしか言えなかった。嘘をつき続けるのがしんどかったです」

──心のダメージも大きかったのでは?

島田さん:「夜中に目が覚めて、ずっと“どうしてあのとき…”って自分に言い聞かせてました。
誰にも相談できないまま、孤立していく感じがして、正直、うつみたいな状態でした
でもお金がないって“自分の存在価値がない”ような気がして、プライドだけは捨てられませんでした」

全部失ってからようやく「勉強しよう」と思えたのが皮肉でした

──その後、どうやって立て直されたんでしょうか?

島田さん:「ようやく、FXの本を読みました。“あ、こういうリスク管理しないとダメなんだ”って今さら知ったんです。でも、もっと早く知ってたら…って後悔ばっかりでした。
自動売買ツールの広告にも、簡単に乗っかってしまったのが恥ずかしいです😢」

──それでも前を向けたきっかけは何かありましたか?

島田さん:「自治体の無料相談に行ったことです。“お金がないことを隠すと余計に悪化する”ってアドバイスをもらって、
初めて人に正直に話せた気がしました。今は、少しずつバイトもして生活は安定してきました」

まとめ|「老後だからこそ、増やすより“減らさない”を考えてほしい」

島田さんのお話を聞いて、焦りがあるときほど「短期で増やしたい」という思考に陥ってしまう怖さを感じました。

老後の資金管理では、“何もしない”勇気の方が大切なときもあるんです。

「勝ちたいじゃなくて、安心したかった。でも焦って手を出したら、安心どころか不安だけが残ったんです」

SNSや広告がきらびやかに見えるのは当たり前。

でもそれが“生活費をかける理由”にはなりません。

人生の後半だからこそ、“増やす”より“守る”という意識を持ってほしいですね📘

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