FXで老後資金がゼロに…57歳男性の後悔💸なぜポンド円を選んでしまったのか?崩れた生活設計

FXで人生終わった

今回は、FXで老後の生活資金1,500万円を一気に失ってしまった木村信一さん(仮名・57歳)に話を伺いました🧓

きっかけは、ポンド円──値動きが大きい通貨ペアとして有名ですが、その“リスク”の意味を深く理解しないまま手を出したのが運命を大きく変えました。

「ちょっとだけやってみよう」と始めたFXが、たった数日で大切なお金をすべて吹き飛ばしてしまう。

その現実は、今でも夢だったらいいのにと振り返るレベルの衝撃だったそうです。

今回の体験談は、定年後の投資を検討している人や、ポンド円に興味を持っている初心者にとって、大きな意味を持つかもしれません📘

FXを始めた理由は「年金が足りないかも」という焦りからでした

──まず、FXを始めようと思ったきっかけを教えて下さい

木村さん:「正直言って、不安だったんです。
このまま年金だけで生活していけるのかって。退職金とは別に、老後の“生活資金”として1,500万円を確保してたんですけど、それも何年もつか分からない。
それで、ネットとかで“FXで年金代わりの月3万円を稼ぐ”みたいな記事を見かけて、気がついたら口座を作ってました😅」

──金融商品としての知識はどのくらいありましたか?

木村さん:「ほとんどなかったですね。株も少し触ったことがあった程度で、為替はまったくの初心者。
それでも“スマホでできる”“24時間取引できる”っていうのが手軽に感じたんですよ。
まさか、それが“手軽に壊れる”って意味でもあるとは、そのときは思いもしませんでした」

最初に選んだのが“ポンド円”だった理由は…正直、雰囲気でした

──ポンド円を選んだ理由は何かあったんですか?

木村さん:「なんかね、“一番動く通貨”って書かれてたんですよ。それ見て、“動く=稼げるチャンスが多い”って勝手に解釈してしまったんです。
ドル円は安定しすぎていて、全然動かないっていう感覚もあって、“ちょっと物足りないな”って。
それで、SNSとかYouTubeで“ポン円はボラが命”とか言ってる動画を見て、“これは面白そうだな”と」

──“面白そう”という気持ちだったんですね

木村さん:「はい、ほんとそんな軽い気持ちで。スプレッドの広さも理解してなかったですし、ロスカットがどの水準で発動するかも計算してませんでした。今思えば、投資じゃなくて“博打”してましたね🎲」

少し勝ったらロットを倍にした──それがすべての始まりでした

──最初はうまくいってたんでしょうか?

木村さん:「最初の1週間くらいは、奇跡的に勝ててました。
2万円入れて、3万円になって、5万円になって、“あれ?思ったより簡単かも”って気持ちが出てきてそこからが地獄でした。自信がついたというか、調子に乗ってしまったんです💦」

──具体的にはどんなことを?

木村さん:「ロットを2倍、3倍と増やしていって……。
“動いたときにドカンと稼げば、1ヶ月で30万はいけるんじゃないか”って。
そのときにはもう、FXで“安定収入を得る”という最初の目的なんて頭から消えてたと思います」

ロンドン時間の値動きが激しいなんて誰も教えてくれなかった

──実際に大損したときの状況を教えて下さい

木村さん:「あれは夜の9時過ぎでした。ロンドン市場が動く時間だって後から知ったんですけど、その時点では“夜は動く”くらいの曖昧な知識しかなくて。
ポン円が急にグググッと動いて……ロスカット食らったの、ほんの数分の出来事でした📉」

──金額としてはどれくらいだったんでしょうか?

木村さん:「そのときは400万ほど吹っ飛びました。
そこから、冷静じゃいられなくなって……“取り返さなきゃ”って思って翌日またエントリーして。
気がついたら、1,500万円が丸ごと消えてました。まるで夢みたいなスピードでした」

証券口座を開いた瞬間に出た「0円」の残高に、言葉が出ませんでした

──損失を実感した瞬間、どう感じましたか?

木村さん:「感情が一回止まりました。“0円”って表示されてるんだけど、
“え?これは残高の確認ミスか?”って、何度もアプリを閉じては開いて……
でもどこにもお金はなかったんです。ポジションも消えてて、通知だけ残ってて。
その瞬間に、胃のあたりがズドンと重くなって、指が震えてました😨」

「何に使ったの?」と妻に聞かれた日が、一番しんどかったです

──ご家族にはすぐ伝えられましたか?

木村さん:「……いえ、2週間くらい隠してました。
でも、通帳の動きとか口座の残高を見られて、妻に“1500万はどこにいったの?”って言われたとき、
もう誤魔化しきれなくて、“ごめん、FXで失くした”って正直に話しました」

──そのときの奥様の反応は?

木村さん:「しばらく沈黙して、“そんなお金の使い方する人だと思ってなかった”って言われました。
怒鳴られるより、その一言の方がきつかったです。
信頼って、一瞬で壊れるんだなって思いました」

今思えば、ポンド円に手を出した理由は“楽して稼ぎたかった”だけでした

──今振り返って、最大の失敗はどこにあったと思いますか?

木村さん:「やっぱり“学ばずに始めた”ことです。
あと、“ちょっと勝てたから”って油断して、ポンド円みたいな荒れやすい通貨に手を出したこと。
SNSで“動くから稼げる”みたいな雰囲気に流されてしまった自分が恥ずかしいです」

まとめ|FXは「簡単に増える」じゃなく「すぐに減る」が現実だった

木村さんの話は、FXをこれから始めようとしている人にとって、“派手に見える通貨ほど破壊力も高い”という現実を教えてくれます

「なんでポンド円なんて触ったんだろう」
この一言が、木村さんの半年間のすべてを表していました

お金を増やしたいと願う気持ちは誰にでもあります。

けれど、知識や準備を怠って飛び込む市場は、“試す場所”ではなく“試される場所”です。

特に、退職後のまとまった資金を扱うときは
「もう一度やり直せるか?」と自分に問う視点を持つだけでも、大きく結果が変わるかもしれません📘

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